現代社会の罠。
何も考えずに生きていると、サラリーマンは『負債』ばかり増えていきます。
名著『金持ち父さん貧乏父さん』を執筆したロバート・キヨサキによれば、負債の定義はみなさんの財布からお金を奪うものとなります。
この定義に当てはめると、ローンで買った家や車は負債ということです。
今回の記事では、「負債」が増えてしまう現代の仕組みについて書き綴っていきたいと思います。
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- 現代は負債が増える罠で溢れている
- 企業はみなさんの負債がうれしい
- 知識がないと負債を負債だと認識できない
現代社会は負債が増える仕組みでできている
資本主義社会では、資本を持つ人にお金が集まってきます。
例えば、人は住む家が必要です。
賃貸アパートに住む場合は、大家さんに毎月家賃を支払う必要があります。
入居者は、人として普通の生活をするために、家賃という「負債」を負わなければいけません。
一方、アパートという資本を持っている大家さんは、入居者から毎月家賃をもらうことができます。
アパートなどの資産を持っている人は少数派なので、大多数の人間は家賃を支払うことになります。
生活の基本の衣食住の「住」のために、人は「負債」を負わなければいけないんです。
自分の体しか資本を持たないサラリーマンは、自分の労働力を使って稼いだお金から家賃を支払わなければいけないわけです。
また、生命保険や医療保険、スマホ代や通信費、車のローンやガソリン代。
こういったものも「負債」になります。
安定した生活、利便性などを追及すると、いつの間にか「負債」が増えるんですね。
世間はサラリーマンの不安を煽って、
「保険に入れば安心ですよ!」
「ネットつなぎ放題ですよ!」
「車を買えばすぐに旅行に行けますよ!」
このような甘い誘惑で「負債」を増やそうとしてくるんです。
実は、これは企業の収益構造に結び付いてきます。
われわれの「負債」は、企業にとっては「お金を生む資産」になるんです。
世間は不安を煽って「負債」を増やそうとしてくる
企業は毎月入ってくる安定収入が一番うれしい
企業視点から見ると、毎月安定して入ってくる収入が一番嬉しいんです。
例えば、毎月安定して100万円の利益を得ることができるとします。
このとき、年間では1200万円の利益が出せると計算できます。
そのため、来年のためにどの程度の資金を設備投資に回せば良いのかを、簡単に計算することができます。
一方、収入が不安定であり、利益が0円の月もあれば、1000万円の月もあるとします。
この場合、年間でどの程度の利益を稼げるか予想しにくいですよね。
利益が毎月安定しないと、どの程度の資金を設備投資などに計上すれば良いのかが計算から出せなくなるんです。
利益が毎月変動すると、投資計画がうまく組めなくなるんですね。
そこで、毎月安定した利益が入ってくるように、企業なりの工夫をしてきます。
それが、我々にとっての車のローンだったり、通信費、家のローンだったりするわけです。
ローンは毎月決まった金額を支払う仕組みです。
我々が5年ローンを組めば、企業は5年先の収入まで読むことができるわけです。
我々の「負債」が増えることで、企業の安定収入が増えるんですね。
「負債」だらけの方は、まんまと企業や資本家の罠にはめられているんです。
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我々の負債は、企業の安定収入になる!
入社直後に、さっそく300万円の「負債」を負った弟
入社したばかりの弟が300万円のマツダのアテンザを購入していた。
次に会った時は、仮想通貨に全力投資していた。
そんな状況で、早くサラリーマンを辞めたいと言っていたが、一生サラリーマンだろうなと思ってしまった。
今度あったら説教してあげないといけない。— 13(じゅうぞう)@ぬぬぬ (@Juzo1226) June 28, 2018
基本的には、好きなものを好きなだけ買えば良いと思っているのですが、世の中の仕組みを理解せずに行動をしてしまうのは良くありません。
私の弟は、入社直後に300万円のマツダのアテンザを5年ローンで買ってしまいました。
正直、見た目はカッコよいですし、良い買い物だと思います。
しかし、毎月の給料から見ると、明らかに「負債」額が大きすぎます。
- 見た目がカッコいい
- 新車
- 女の子にモテる
- 女の子と車で旅行に行ける
などと、こんな理由を並べ立てられて購入を決めたらしいです。
気持ちはわかりますが、完全に企業側の誘惑に負けていますね。
将来を考えれば、もっと安い車を買って、あまったお金で「お金を生む資産」に投資すべきです。
お金を稼げるようになってから、女の子にモテるようなことをすれば良いんです。
また、とにかく「働きたくない」「サラリーマンを辞めたい」と言っていたのですが、300万円の新車購入は明らかに自分の首を自分で絞める行動です。
しかし、このことに本人は気づいていないんですね。
生涯サラリーマンが約束されるような行動をしておいて、「サラリーマンを辞めたい」などと言われても困ってしまいます。
お金の知識がないと、平気で矛盾した行動をとってしまうんです。
私も若いころは似たような行動をしていたので、あまり胸を張って言えるわけではないんですが、今度弟に会ったら説教をしてやりたいと思っています。
企業側の誘惑に負けると「負債」がどんどん増える
さいごに:現代社会は「負債」が増える罠だらけ
現代社会は「負債」が増える罠だらけです。
企業の目的がそれなので、そうなって当たり前なんです。
ウォーターサーバーなんかもまさにそれですね。
今の時代、ろ過装置の発展で東京の水はきれいなんですが、不安を煽ってウォーターサーバーを買わせてきます。
すると、毎月の水代などで、我々の「負債」が増えるわけです。
一方、企業は安定した収入が増えるわけですね。
こうして世間は成り立っています。
みなさんは「負債」が増える罠の誘惑に負けずに、「お金を生む資産」をどんどん増やしていってください。