専門書や論文、特許など難しい本を読むのは大変です。
難しさのあまり途中で投げ出してしまったり、まったく理解できずその分野を敬遠してしまったりしてしまうことがよくあると思います。
しかし、仕事のために必ず読まなければならない場合もあるはずです。
今回の記事では、どんな文章でも必ず理解することができる方法をご紹介します。
シンプルですが、間違いない方法です。
- 1つの文を理解してから、次の文へ進む
- 流し読みはわからないところを飛ばしてしまう
- 1つの区切りで要約してみる
- ミクロ・マクロ的な視点で読み進める
専門書の読み方 : 1つの文を理解してから、次の文へ進む
文章は、1つの文が集まり、大きな文章となっています。
当たり前の話ですが、文章とはこういうものです。
また、1つの文は多数の単語から成り立っています。
こちらも当たり前ですね。
つまり、1つの文を構成する単語の意味がすべてわかれば、その文を理解することができるはずです。
また、1つの文を理解し、その次の文も同じように理解していけば、最終的に全体の内容を理解することができるはずです。
シンプルですが、これが間違いない方法です。
実際、私は論文だろうが、英文だろうが、この方法で読み進めることで、だいたい理解することができています。
おそらく、この方法であれば、どんな言語だろうと読めると思います。(時間はめちゃくちゃかかりそうですが、、、)
以下の記事が1つの例です。
>> 【ビットコインの論文を読み解く】ナカモトサトシ先生の論文の概要を1文1文解説
私はビットコインのシステムについてまったく知らなかったのですが、面白半分で仮想通貨に投資(投機w?)してみました。
投資したからには、勉強した方が良いだろうと考え、論文を読んでみようと思ったわけです。
まったく知識がない状態からでも、1文1文を丁寧に読んでいけば、しっかりと理解できるものです。
わからない単語は、わからない単語と認識し、読み飛ばしてはいけません。
この読み飛ばしの積み重ねが、専門書を理解できなくなる1番の原因になります。
1つの文を理解するまで、次の文へ行かない
専門書の読み方 : 流し読みはわからないところを飛ばしてしまう
普段、ネットのニュースや記事を読むときは、流し読みすることが多いと思います。
わからない単語があっても、その単語の前後でなんとなく意味を理解したつもりになって読み進めてしまっているはずです。
こういった場合、理解したつもりになっていても、後から質問されて答えられないことが多いです。
普段のニュースではその程度の理解で良いと思いますが、理解しなければいけない専門書がその状態はまずいですね。
ただ、「理解したつもりになる」ということは、よく起こりがちです。
この状態にならないようにするために、1つの文を完全に理解する必要があるんです。
そして、区切りがついたところで自分の言葉で要約してみます。
要約という作業は内容を理解していないとできないことですので、うまく要約できない場合は、まだ理解できていないということになります。
その場合は、もう一度読み直してみましょう。
おそらく、わかっていなかった部分が見つかるはずです。
流し読みをすると、理解したつもりになってしまう
専門書の読み方 : ミクロ・マクロ的な視点で読み進める
1つの物事をマクロ的に見たり、ミクロ的に見たりすると全体を理解しやすくなります。
人はどちらかに偏りがちですが、どちらの視点にもなれるようにしておくと、物事の本質が見えてきたりします。
- 1つの文を理解する:ミクロ的な視点
- 全体を要約する:マクロ的な視点
会社には、全体しか見ずに細かいことを無視する人がいますし、逆に細かいことばかり気にして全体をまったく見ない人もいます。
極端な例に見えますが、実際に7~8割の人はどちらかに偏っているように思います。
専門書を読む際も、1つの文にこだわりながらも、全体で何を言いたいかも頭の片隅に置いて読み進めると良いです。
この方法は、はじめは異様に時間がかかりますが、何冊も読んでいくと、驚くほど早く読めるようになります。
早く読めるようになったということは、理解できているという証拠なので、自信を持ってその分野のことを人に説明して良いと思います。
1つの単語、1つの文、1つの文章を完全に理解することが大切です。
ミクロ・マクロ的な視点を持つように意識する
さいごに:専門書の読み方
シンプルな方法ほど、効果は抜群です。
この方法はどんな本にも適用することができます。
新しく勉強を始める分野は、わからない単語が溢れているものです。
わからないことが多いとつまらなく感じるのが人間です。
しかし、ある程度理解できるようになってくると面白く感じ出すのも人間です。
最初の参入障壁さえ超えることができれば、楽しい世界に飛び込むことができますので、まずはゆっくりでも良いので時間をかけて読み進めていきましょう。