想定したレンジ内で動き続ける限り、トラリピは利益を出し続けることができます。
しかし、リーマンショックのような急落が起こった場合、価格が想定したレンジを超えてしまう可能性があります。
リーマンショック級の急落でも、ロスカットさえされなければ利益を出し続けられますが、ロスカットされてしまうと資金を失ってしまいます。
>> トラリピ設定でもっとも気を付けるべきポイント!
そこで、今回の記事では、今後リーマンショック級の急落が起こったと仮定した時に必要となる資金について検証してみました。
今は順調に利益を出し続けているトラリピですが、いつか来るかもしれない急落のリスクに備えておく必要があります。
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- 8カ月後にリーマンショックが来ると仮定する!
- NZドル/米ドルで累計利益と必要運用資金をシミュレーション!
- リーマンショックでも必要資金を抑えるための方法は?
Contents
トラリピ検証:NZドル/米ドルでリーマンショックを再現!
2008年9月15日にリーマン・ブラザーズが経営破たんしたことをきっかけに、世界規模の金融危機が発生しました。
世界的に株価が急落し、為替相場も大きく動き、多くの投資家が被害を受けました。
このような金融危機は頻繁に起こるようなことではないのですが、前もって想定しておくことで、実際に同じようなことが起こっても慌てずに対処することができます。
そこで、今回は今から8カ月後にリーマンショック級の急落が起きると想定して、シミュレーションを行ってみました。
ちなみに行ったことは、2008年1月1日から2009年12月31日までのチャートを最新のチャートに価格を合わせてくっつけただけです。

上の図で(仮)リーマンショックの時が、リーマンブラザーズが経営破たんした日になります。
そして、このチャートを用いて、トラリピ設定を色々といじってみました。
8カ月後にリーマンショックが起きると仮定してみた
トラリピ検証:現在の設定ではリーマンショックでどうなるか?
現在の私のNZドル/米ドルのトラリピ設定は次のようになります。

- 期間:2018年8月1日~2020年3月22日
- 使用足:日足
- 通貨単位:0.1万通貨
- 戦略:ハーフ&ハーフ
- 上レンジ:0.7 ~ 0.8ドル (トラップ本数 : 100)
- 下レンジ:0.6 ~ 0.7ドル (トラップ本数 : 100)
(仮)リーマンショックの急落により、あっという間に想定したレンジを外れてしまっています。
トラリピでは、想定したレンジを外れた場合、利益が積み重ならず、損失だけが増える最悪の状態になります。
>>トラリピ設定でレンジ幅を超えてしまった場合をトルコリラ/円で確認
しかし、ロスカットさえされなければ、いつか戻すと期待することはできます。
さて、それではこの設定でリーマンショックが起こった場合、利益や必要資金はどのようになってしまうのでしょうか。
結果は次のようになります。

このシミュレーションでは、最大で200万円近くの資金が必要になるということがわかります。
逆にいえば、200万円近くの資金を用意できれば、ロスカットはされないということです。
また、一時期を乗り越えれば、1年後に利益を出せるようになっているということがわかります。
リーマンショックの急落からも元に戻していると考えると、一時期の評価損だけ耐えることさえできれば、利益を出し続けていくことができるということがわかります。
一時期を乗り越えれば、利益を出し続けることができる!
トラリピ検証:必要資金を抑えるためにはどうすれば良いか?
さきほどのシミュレーションで、現在の私のトラリピ設定では、リーマンショックが起きると最大で200万円近くの資金が必要になるということがわかりました。
それでは、この資金を低く抑えるためには、どうすれば良いのでしょうか?
そちらも検証してみます。
トラップ本数を減らす
持つポジションを減らせば、それだけ必要な資金は減ります。
レンジ幅はそのままで、トラップ本数を半分にしてみました。

- 期間:2018年8月1日~2020年3月22日
- 使用足:日足
- 通貨単位:0.1万通貨
- 戦略:ハーフ&ハーフ
- 上レンジ:0.7 ~ 0.8ドル (トラップ本数 : 50)
- 下レンジ:0.6 ~ 0.7ドル (トラップ本数 : 50)
この設定では、トラップ本数を半分に減らしているため、必要な資金も半分の100万円ほどになりました。

もちろん利益も半分になりましたが、ロスカットされて資金を失うよりはずっとマシです。
もし、200万円を準備することが可能であれば、最初の設定のままで良いでしょうが、200万円を準備できない場合は、トラップ本数を減らす必要があります。
この結果からもわかるように、自分の資金力に合わせて、トラップ本数を決定する必要があります。
レンジ幅を広く設定する
次に、トラップ本数を変えずにレンジ幅を広く取ってみました。
ある意味リーマンショックが来ても想定内というレンジ設定にしています。

- 期間:2018年8月1日~2020年3月22日
- 使用足:日足
- 通貨単位:0.1万通貨
- 戦略:ハーフ&ハーフ
- 上レンジ:0.7 ~ 0.8ドル (トラップ本数 : 100)
- 下レンジ:0.6 ~ 0.7ドル (トラップ本数 : 100)
この結果は次のようになります。

こちらの設定でも、必要な資金は半分の100万円ほどに減りました。
やはり100万円近くの資金で耐える必要はあるのですが、ポイントはリーマンショックで急落している間も利益を積み重ねられるということです。
資金効率は悪くなりますが、ロスカットされるリスクが小さくなり、利益も出せると考えると、レンジ幅を広く想定することは良い対策だと言えます。
リーマンショックを耐えるためには、
- トラップ本数を減らそう!
- レンジ幅を広く設定しよう!
さいごに:次のリーマンショックはいつ起こる!?
サブプライムローン問題では、国がリーマンブラザーズを助けなかったという驚きで世界的な金融危機が起こりました。
アメリカの国の救済があれば、あそこまでの金融危機は起きなかったのではないかと言われています。
相場の世界では、どんなに悪いことが起こっても”想定内”という場合は、意外と変動しません。
”想定外”のことが起こった場合に、金融危機のような大きな動きが起こります。
そういう意味では、”想定外”を想定することは非常に難しいと言えます。
”想定外”を想定は不可能だと考えて、最初から広いレンジ幅で見ておくのが一番賢いのではないかと思います。
ただ、資金効率を上げて利益を出したいという気持ちもあると思いますので、そこは個人の判断が求められるところです。
リーマンショック級の暴落はもう起きないと想定するのも良いかと思います。
投資は自己責任ですので、色々な想定をしてみることをお勧めします。
リーマンショックのようなシミュレーションは、けっこう面白いです。
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ぜひ、参考にしてみてください。