太陽光発電を導入するにあたり、発電量のシミュレーションは欠かせません。
しかし、「本当にシミュレーション通りに発電するのか?」という不安があると思います。
そんな不安を解消するために、シミュレーション結果と私が運用している実際の結果を比較してみることにしました。
ソーラーパネルを販売しているメーカーのサイトでは、簡易的なシミュレーションを行うことができます。
各サイトのシミュレーション結果と2年間の発電実績を比較してみたいと思います。
- 大手8社の太陽光発電のシミュレーション結果と実際の結果
- 太陽光発電の地域別発電量の比較結果
大手8社の太陽光発電のシミュレーション結果と実際の結果
私は千葉県船橋市のアパートの屋根に太陽光パネルを設置しています。
太陽光パネルは、Panasonicの太陽光発電モジュールVBHN240SJ35A。

45枚使用しているので、10.8kW(240W x 45枚 = 10.8kW)の太陽光発電システムです。
この10.8kWを基準にし、各社のシミュレーションの年間の発電量を比較しました。
各社シミュレーションの条件設定が異なるため、私の設置条件と比較的近い設定にし、1kWに対する年間の発電量を出し、その結果を10.8kWに換算して比較することにしました。
その結果がこちら。


シミュレーションと実際の発電量は比較的近い値になりましたが、どのメーカーのシミュレーションより実際の発電結果の方が高くなっています。
これは良い結果ですね。
また、私はPanasonicのソーラーパネルを使用しているため、Panasonicの月別シミュレーション結果とも比較してみます。

月別でみるとかなりバラツキがありますね。
5,6,7月の発電量は高くて、10,11,12月の発電量は低いという傾向は同じですが、シミュレーション結果の方が安定しています。
その年の天候などが大きく影響しますので、月別の結果ではシミュレーションと実績が大きくずれる可能性があります。
ただ、年間の発電量はほぼ同じになっていますので、月別まで正確に合わせる必要はないかと思います。
年間の発電量は、シミュレーションと実際の結果は近い値になる
太陽光発電の地域別発電量の比較結果
上記のシミュレーションの結果を1kWシステム当たりの発電量に直します。

Panasonicの場合、1kW当たりの年間の発電量は1196[kWh/年/kW]になります。
5kWシステム:5kW x 1196 = 5980 kWh/年
10kWシステム:10kW x 1196 = 11960 kWh/年
太陽光発電は、発電量や初期費用を1kWシステム当たりに換算して比較することが多いです。
慣れれば比較しやすくなりますので、ぜひ覚えておいてください。
さて、ここで地域別の1kW当たりの年間の発電量を示します。

【※太陽光発電フィールドテスト事業に関するガイドライン基礎編(2013年度版)から引用】
千葉県は1,099kWh/年/kWとなっていますので、シミュレーションとほぼ同じ値になっています。
私の実際の運用結果は、これらのデータと比較するとかなり高くなっていますので、設置環境がかなり良かったのかもしれません。
統計データからも発電量はシミュレーション結果と実際の結果はほぼ変わらない
さいごに:太陽光発電の設置環境の確認は必須!
シミュレーションは、太陽光発電システムが日陰になりにくいことを前提としています。
マンションの陰に隠れてまったく日が当たらないような環境では、発電量はシミュレーションと比較しかなり小さくなってしまいます。
太陽光発電は環境に大きく左右されますので、実際の設置場所を確認することは必須です。
自分の家の屋根であれば、どんな日照環境かはわかると思いますので、特に日陰にならない場合は、今回の結果からもわかるようにシミュレーションとほぼ同じ結果になるはずです。
下記のメーカーで簡単なシミュレーションが出来ますので、太陽光発電に興味のある方は一度お試しください。
- Panasonic
- LIXIL
- TOSHIBA
- シャープ
- MITSUBISHI
- KYOCERA
- ソーラーフロンティア
- カナディアンソーラー