【FX】スキャルピング

FXレバレッジ400倍の体験談。お金は失ったが大切なモノが得られた

2010年以前、FXはレバレッジ400倍の取引を行うことができた。

1万円で売買が可能であったため、サラリーマンになったばかりの私は、夜な夜なスキャルピングを行う生活にはまっていった。

今回の記事では、レバレッジのリスクとメリットについてまとめる。

真面目な良い子は、レバレッジ400倍の取引なんてしちゃダメ。絶対!

【FX】レバレッジとは?リスクは?

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レバレッジをかけると、自分の資金の何倍もの取引を行うことができる。

使いどころによっては、非常に強い武器になる。

しかし、使いどころを間違える人が目立つため、危険なワードの代名詞となってしまう。

レバレッジの歴史

2010年以前は、レバレッジ400倍の取引が可能だった。

レバレッジを400倍にした場合、1万円で400万円の取引ができる。

FX市場は、あまりにも無法地帯だったため、2010年以降から政府が規制を始めた。

投資家保護のための規制となり、以下の表に示すようにレバレッジが規制されていった。

レバレッジ規制の歴史
2010年8月 以前 400倍
2010年8月 ~ 50倍
2011年8月 ~ 25倍
2020年?月 ~ 10倍?

2019年は最大25倍となり、株の信用取引3倍に比べると、まだ高い。

レバレッジをかけるとハイリスク・ハイリターン

400倍のレバレッジをかけると、1万円の資金で400万円の取引ができる。

ドル円では4枚のポジションを持つことができるため、1円の値上がりで4万円の利益が出すことができる。

1万円で4万円の利益だ。

もちろん、逆もありえるわけで、あっという間にお金が減っていくこともある。

ロスカットに慣れていない初心者は、下がっていく価格にロスカットの判断ができず資金を減らしてしまう。

1万円の資金なら失ってもすぐに取り返せるだろうが、100万円単位になってくると失ったダメージは大きい。

価格が上がっていくときは「まだ上がる!まだ終わらん!」という気持ちが強くなり、価格が下がっていくときには「ここらで反撃のチャンスだ!」という気持ちになってしまう。

この心理状態は、人間の本能的なものであり、抗うためには訓練が必要だ。

そのため、市場から退場してしまう人が後を絶たず、中には取り返しのつかない借金を背負う人も出てくる。

どんな投資の本にもメンタルについて書いてあるのはそのためだ。

難しい言葉でいうと、行動心理学の損失回避バイアスと言われるものになるが、人は損切りが遅く、利確が早い。

狩猟民族時代、人類は少しのミスが死につながっていた。

少しでも物音を立てれば、ライオンあたりにザッ!とやられていたのだろう。ザッ!と。

そのため、少しのミスでも避けることが我々の遺伝子には組み込まれており、それが皮肉にも相場の世界では致命傷になってしまっている。

そういった意味では、投資初心者にとってハイレバは超ハイリスク・ローリターンになる。

メンタルの訓練を終えることで、ようやくハイリスク・ハイリターンとなる。

そんなレバレッジだが、しょせんはただの道具の1つだ。

使い方次第で、良い武器にもなるし、自らの身を傷つける可能性もある。

次の記事では、”使い方次第で、便利な道具にもなり、人殺しの道具にもなる”という旨の内容をまとめているので、ぜひ読んでみて欲しい。

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【FX】レバレッジのリスクを詳しく

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こういった問題は、単純に考えれば良い。

レバレッジは、自分の資金以上の取引をすることができる。

つまり、自分の資金以上の損失を被る可能性があるということだ。

追証(おいしょう)のリスク

レバレッジ10倍で10万円の資金を使って100万円(1ドル=100円とする)分のUSドルを購入したとする。

このとき、1ドルが94円まで下がると、100万円の評価額は94万円になる。

FXの最低保証金維持率は50%程度に設定されていることが多い。

そのため、10万円の取引では、最低でも10万円×50%=5万円の資金が口座になければいけない。

上記の例では、1ドルが100円から94円になったため、評価額は100万円が94万円になり、評価損益は-6万円となる。

口座内の資金の評価額は10万円-6万円=4万円。

最低保証維持率を上回っていないとロスカットされるため、1万円を入金して口座の評価額を5万円以上にする必要がある。

このとき1万円を入金しないと強制的に決済され、口座から6万円が引かれてしまう。

口座を維持するために定められた期日までに追加で証拠金を入れなければいけない

これが追証となる。

追加の必要額が1万円程度なら良いが、数百万になる可能性もあるわけだ。

レバレッジをかけていなければ、100, 105円に戻る日を待つことができるが、強制決済があるためそれができない。

想定外の暴落というのは、相場の世界ではよくある話だ。

そのため、時折、想定外の暴落での追証祭りが開催されたりする。

他人事で見ている分には楽しいが、自分事となると話は別だ。

相場には、リスクと不確実性という要素があり、災害のような不確実な事象は確率では考慮できない。

次の記事では、リスクと不確実性の違いについて説明している。

投資におけるリスクと不確実性:ハイレバで死亡する理由FXについて調べると、高すぎるレバレッジで破産した人の話をよく目にします。 このことから、ハイレバは危険だということはわかりますが...

ハイレバで死ぬときは、だいたい不確実な事象のせいだ。

そのため、ハイレバを使う時は短期投資に限られる。

レバレッジが大きいほど自動ロスカットが早い

上記の例ではレバレッジを10倍としたが、レバレッジが高くなっていくほど強制決済される金額が小さくなる

1ドル100円として、最低保証維持率を50%とする。

レバレッジ400倍では2,500円で100万円分のドルを買えるが、1ドルが0.175円下がっただけでロスカットとなる。

レバレッジ 口座資金 強制決済評価額 強制決済額 ドル円
10倍 10万円 -5万円 95万円 95円
25倍 4万円 -2万円 98万円 98円
100倍 1万円 -5,000円 99.5万円 99.5円
400倍 2,500円 -1,750円 99.825円 99.825円

株式投資の信用取引が3倍ということを考えると、レバレッジ3倍でも長期投資にはリスクが大きいと考えられる。

やはり、レバレッジ高めの取引を行う際は、短期決戦が王道だろう。

有事の際はロスカットが動作しない

ハイレバでもっとも怖いことは、自動ロスカットが動作しない時だ。

株価などが急激に下落することは意外とあるのだが、自動ロスカットが働かないときがあるようだ。

突然の暴落を「ナイアガラ!」と呼び、ナイアガラが起こるとパニックになり取引が殺到する。

すると、サーバーダウンが起こり取引を成立させることができない。

このため、自動ロスカットが作動せずに口座評価額がどんどん下がっていき、口座の金額がマイナスになってしまう

レバレッジ400倍をかけ、1万円の資金で400万円分のドル円を買ったとする。

ドル円が100円から一気に80円まで下がったとすると80万円分のマイナスだ。

サーバーダウンなどによりロスカットが働かなかった場合、この80万円がそのまま追証となる可能性がある。

私はこの経験はないが、ネットの掲示板では時折見かける。

自分には起こらないだろうと思いがちだが、起こった時のことを考えるとゾッとする。

そのため、やはりレバレッジをかけるとしても、なるべく低くすることをオススメする。

【FX】レバレッジ取引のメリットとデメリット:リスク管理を徹底せよ

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ここで、ハイレバのメリットに目を向けてみる。

信用が高い状態でのレバレッジは最強だ。

少ない資金でハイリターン

レバレッジのメリットは、少ない資金でハイリターンを得られることだ。

私もレバレッジ400倍での取引で、1万円の元手を使い、1日で8万円をゲットしたこともある。(数日ですぐになくなったが、、、)

うまく波に乗ることができれば、平気でこのようなリターンを得ることができる。

使いこなせば素晴らしい武器になる。

もし、『確実に利益を取れる!』という瞬間があれば、その時はハイレバで挑戦しても問題ない。

しかし、初心者の場合、このような瞬間はほぼ確実に勘違いだろう。

まずは、現物取引で基礎を身に着けることが大切だ。

ロスカットでリスク管理

レバレッジ取引で重要なのはリスク管理だ。

レバレッジ400倍で取引きをしていた際も、自分で決めたロスカットルールを守っていたため、人生が終わるくらいの大損はしなかった。

1日の最大損失額も決めており、それ以上負けたら、その日の取引はやめた。

1回の取引での損切ラインも決めておき、機械的にロスカットできるように訓練した。

損切ラインを決めないと、ずるずると損失は大きくなり、市場から強瀬退場させられる。

リスク管理の第一歩は損切だ。

初めのうちは、とにかく市場に居続けることが重要である。

退場せざるを得ないくらいの損失を被らないようにするために、必ずロスカットの技術は身に着けるべきだ。

以下の記事は、トラリピというFXのシステムで損切りをした時の記事になる。

この時、大きな損切りを行ったが、その後、相場から退場せずに取引を続けられている。

【トラリピの失敗体験】原因はたったの1つ!!実績を交えて徹底解説私のトラリピ運用の失敗を紹介します。 『利益』という欲に負けた結果、"-10万円"の損切りをしました。 そんな実績から、この...

市場から退場しなければ、いつかはチャンスは来る。

レバレッジをかけることでリスク管理の考え方が身につく

リスク管理の身に付け方は、人それぞれだと思うので、一概に正解はない。

私の場合は、学生の頃から無茶をさせられていた。

スノボーを覚える際も、最初から上級者コースに連れていかれ、下まで降りた頃には滑れるようになっているだろうという考え方の人間に囲まれていた。

実際、『死』を感じる程に身の危険を感じるため、上達は早かった。

今の時代は、こんな考え方で後輩や部下を教えようとすると、パワハラであっという間に僻地に飛ばされてしまうだろう。

しかし、個人の問題であれば、リスク管理の身に付け方は、自分に合ったやり方でやれば良いと思う。

レバレッジをかけると資金以上の取引をするわけなので、損切りがしっかりできなければ、すぐに市場から退場させられる。

何も考えずに取引していたら意味はないが、取引毎に「なんで自分はここで買ったんだろう?」「なんでここで売ったんだろう?」と考えることで、リスクについての経験が増えていく。

400倍のハイレバ取引では、『破産』のリスクを常に感じていた。

リスクについて本気で向き合うようになり、とりあえず15年以上相場から退場せずにいられている。

あまり良いやり方ではないが、『死』や『破滅』を感じると、得られる経験値は格段に大きくなる。

相場は本気の戦争だと考え取り組んだ方が良い。

初心者や油断ばかりするような人間が大金を得られる場所ではない

【FX】私のレバレッジ400倍取引:リスクだらけの体験談

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せっかくなので、レバレッジ400倍で取引していた頃の体験談を書いてみる。

何かの参考になれば良いと思う。

手取り15万だが、1日の取引結果は+8万円だったり、-10万円だったり

当時は、サラリーマンになったばかりだっため、手取りは15万円以下だった。(うるおぼえ、、、)

FXに回せるお金はわずかであったため、一獲千金を夢見てレバレッジ400倍の取引に手を出した。

手取り15万円以下で1日の増減額が±8万円を超えていたため、想像通り金銭感覚はおかしくなっていた。

とにかく利益を出そうと必死になり、肉体的にも精神的にもボロボロになり夜な夜なFXに取り組んでいた。

しかし、そんな生活をしばらく続けていると、損切りや利確などもこなれてきて、精神的にはストレスを感じなくなっていた。

Metatraderでプログラムを書いてシミュレーションできるまでにも成長していた。

しかし、ほとんど本を読まずに経験だけでなんとかしようとしていたため、FXではあまり結果は出せなかった。

本を読むなどのインプットが少な過ぎたと反省している。

反省点リスト
  • 余裕資金じゃなかった
  • 技術のないスキャルピングはギャンブル
  • インプットが少なすぎた(本をもっと読めばよかった)

ただ、これらのことを学べただけでも、当時の経験は無駄ではなかったと思っている。

良くも悪くも投資の世界からは退場せず、わずかにだがしがみつけている。

また、いくらか結果も得られており、普通のサラリーマン以外の収入源を確保できている。

物事の問題点は1つずつ解決していけば、必ず前進することができず。

失敗は成功への途中経過に過ぎない

どんなものでも挑戦してみれば良いと思う。

高い手数料の投資信託も選択の際の問題点がわかれば、それだけでも成長だ。

次の記事では、確定拠出年金の選び方を解説しているが、別に現時点で間違えていたって問題ない。

https://always-atm.jp/investment/ideco-first/

その問題点に気付き、解決することが重要だ。

投資に限らず、すべての物事に対して重要な考え方となる。

とにかくロスカットの決断が早くなった

毎日のハイレバ取引で、リスクに対して異様に敏感になっていった。

  • ポジションを持ったまま一晩越さない
  • 指標発表前後は値動きが激しい
  • 抵抗線前後は値動きが激しい

値動きが激しくなる瞬間を目の当たりにすることで、どこで参入すべきか参入しないべきかがわかるようになった。

指標以外にも想定外に価格が動いた場合、評価損がいくらだろうが、すぐにロスカットできるようになった。

初心者の頃は、いつか反転するだろうと願い、そのまま強制決済という流れが多かった。

しかし、基準を満たしたら平然とロスカットできるメンタルを手に入れることができた。

貯金もせずに給料のほとんどをFXにつぎ込んでいたが、1年間くらい続けて月の収支をほぼ±0円まで持っていけるようになった。

それまでは毎月マイナスだったことを考えると、かなりの成長だろう。

FXは、結婚を機に辞めてしまったが、ロスカットのスキルはかなり成長はした。

そして、今でも投資には活かされている。

さいごに:【FX】レバレッジ400倍のリスク”失ったもの”と”得られたもの”

PIRO4D / Pixabay

私は、投資は何から始めても良いと思っている。

いきなり退場するレベルでなければ、むしろ損をした方が良いくらいに思っている。

以下の記事でも書いたが、もともと私がFXを始めたきっかけも詐欺ブログがきっかけだ。

https://always-atm.jp/investment/ubaiai/

毎日数十万も利益を得ているスキャルピングブログにはまり、投資の世界へ迷い込んでしまった。

しかし、人によっては、最初の投資から立ち直れないくらいの損をしてしまうこともあるようだ。

そのため、このブログを読み、多少でもお金の知識を身に付けてくれればと思っている。

詐欺から始まった投資生活だが、今ではサラリーマン以外の収入源として家計に多少の余裕を与えてくれている。

問題点→解決、問題点→解決を繰り返すことで、少しずつだが前進していくことだろう。

勝手気ままに書いているこのブログだが、少しでも役に立ってくれれば、それはそれでありがたい。

ふざけたことも書くが、変に固いwebサイトよりもわかりやすく伝えられればと思う。

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