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【変動相場制】ニクソン・ショック以降のドル円のレンジ幅の推移

レンジ相場で効果を発揮するFX自動売買のトラリピについて、現在実践も交えて検証していますが、この手法に興味を持った理由を書いてみます。

今後、レンジ幅はさらに縮小し、FX自動売買が効果を発揮するのではないかと考えています。

~ この記事の内容 ~
  • ニクソン・ショック以降のドル円のレンジ幅の推移
  • 侵略戦争のメリットの消滅
  • 経済的な国境の曖昧化
  • 中国とアメリカの関係

結論:レンジ幅が狭まっており、自動売買に適した相場になってきている

ニクソン・ショック以降のUSD/JPYのレンジ幅の推移

1971年8月15日にニクソン・ショックが起こり、金本位制から変動相場性へ移行しました。

当時、1ドル360円の超円安でしたが、金本位体制の崩壊により、急激にドル安に進むこととなります。

日本は1971年8月28日より変動相場性となりますが、その後ドル円の価格は大きく上下しながらも下落を続けていきます。

ここで、レンジ幅という観点でチャートを眺めてみます。

すると、少しずつレンジ幅が狭まっていっているのがわかると思います。

それでは、実際に5年ごとのレンジ幅を表にしてみます。

1970年代には、100円程度のレンジ幅で動いていたものが、2015年には22円程度のレンジ幅で動いています。

2008年にリーマンショックが起こりますが、1970年代と比較すると、レンジ幅は大きく狭まっています。

侵略戦争のメリットの消滅

古代ローマ時代、戦国時代などの過去の時代には、新たな資源の獲得という意味で、侵略戦争には大きなメリットがありました。

銀山を保有する国を自身の領地としたり、土地そのものを奪うことで、その土地に生活する人間までも奪うことができました。

資源があればあるほど、その国は強大になり、経済力がつけば、最新の武器を取りそろえることができました。

しかし、現在においては、侵略戦争のメリットがなくなってきています。

『サピエンス全史』を執筆したユヴァル・ノア・ハラリ先生によれば、2000年以降侵略を主とした戦争は起こっていません。

宗教間による紛争や内紛、独立戦争などは頻繁に起こっていますが、資源を奪うという意味での戦争は起こっていないのです。

これは、国家間のつながりが大きくなり過ぎたため、戦争を起こして土地を奪っても、国際的な経済措置によるデメリットの方が大きいからです。

ある土地を手に入れることより、国際的に輸出入の制限をされてしまう経済的な打撃の方が大きいということです。

そういうわけで、核兵器により相手国を滅ぼすメリットがないのです。

一方、通貨は国の信用で成り立つものです。

国が滅びた場合、その国が発行する通貨は紙くずになりますが、まず国が滅びる可能性がほとんどなくなっていると考えることができます。

国家間の相互作用も大きくなっているため、通貨の価値が一方的に動くことも段々と少なくなっています。

このこともレンジ幅が狭くなっている理由の1つと考えられます。

経済的な国境の曖昧化

各国は、他国との輸出や輸入で経済が回っています。

現在では、完全に自国ですべてを賄っている国はありません。

北朝鮮のような国ですら、隣国の中国やインド、ロシアといった国と貿易を行っています。

物理的な国境は決められていますが、経済的な国境はだんだんと曖昧になってきています。

そのため、輸出入に大きく影響する為替レートも大きく動くことはなくなり、円安や円高に振れても1970年代ほどの動きはありません。

例えば、ここから金本位制の頃のように1ドル360円という超円安になってしまうと、アメリカなどの輸入国が非常に困ることになります。

各国間のつながりがさらに複雑に密接になるにつれて、為替レートの動きも小さくなると考えられます。

物理的な国境はありますが、世界は統一される方向に進んでいっています。

中国とアメリカの関係

経済の曖昧化の例の1つとして、中国とアメリカの関係を挙げてみます。

次のグラフは、中国の外貨準備高とFRBのマネタリーベースになります。

このグラフからわかるように、アメリカがドルを供給するとともに、中国の外貨準備高が上がっています。

ここに中国とアメリカの関係性が垣間見えます。

みなさんもご存知のように、最近まで中国の労働単価は非常に安かったため、アメリカで設計されたスマートフォンなどは中国で製造されていました。

そして、そこからアメリカへ輸出されています。

アメリカは中国に安い労働力を提供してもらい、そこで作られてた製品を高く売ることで、その差額分の利益を得ることができていたわけです。

もちろん、中国としても米ドルを多く得ることができ、お互いにメリットがある状態でした。

2019年現在、米中貿易戦争で2国間は火花を散らしています。

しかし、どちらかが本気で裏切るようなことをすれば、お互いに潰れてしまう可能性があるのです。

花とハチの関係のように、絶滅を賭けた交換関係が成り立っており、お互いに本気でつぶし合うわけにはいかないんです。

今回は、中国とアメリカを例に挙げましたが、ほかの国々でも似たように、お互いに依存しあっています。

この傾向は、さらに強くなると考えられ、為替で考えた場合も、どんどんレンジ幅は落ち着いていくのではないかと考えられるわけです。

さいごに:レンジ幅は狭まってきている

以上のような理由から、FX自動売買に興味を持ち、検証を続けています。

歴史を振り返ると、変動相場制になってから50年ほどしか経っていないわけです。

経済も今後じょじょに最適化されていき、もしかするとまた固定相場制になるかもしれません。

仮想通貨など国が関係しない通貨なども出現したりしています。

現時点では、仮想通貨の価値がどのように担保されるかはわかりませんが、国家を介しない通貨が実現した場合、為替レートの意味も変わってきそうです。

従来の考え方でいけば、国の信用で成り立つ通貨が仮想通貨に取って代わられることはないと思いますが、今後はどうなるかわかりません。

ただ、少なくとも現実的にレンジ幅はどんどん狭くなってきており、今後もさらに狭くなると予測することができます。

そう考えると、レンジ相場に強いトラリピなどのFX自動売買は、良い投資方法になるのではないかと考えられるわけです。

というわけで、こんなことを考えながら、トラリピを検証しています。

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