企業型の確定拠出年金にほぼ強制加入させられた方!
まさか、適当に商品を決めていませんよね??
めったに話題に出ない確定拠出年金ですが、たまーに飲み会で同僚や先輩から聞こえてくることがあります。
そのときよく聞くみなさんの答えは「よくわからないから適当に決めちゃった(笑)」です。
これは非常にまずいことです!
選び方次第では、みなさんの年金の受給額が100万円以上変わります。
ということで、今回は投資が良くわからない方でも、これだけ押さえておけば良いという確定拠出年金の商品の選び方について紹介したいと思います。
企業型確定拠出年金:なんで適当に決めてしまうのか?
適当に決めてしまう理由は、ズバリ!よくわからないからです。
確定拠出年金は投資信託とほぼ同じものですので、投資の知識が必要になります。
ただ、日本社会は学校の授業で投資の勉強はしませんし、大人になっても興味のある人しか勉強をしません。
そのため、いきなり ” 確定拠出年金やるから商品選べ ” と言われても、「よくわからないから適当に決めちゃおw」となってしまうわけです。
そもそも企業型の確定拠出年金って何?
簡単に言うと、年金の一部を自分で運用して稼ぎなさい!というものです。
今までは、会社が決まった額の年金をみなさんに渡すことになっていましたが、資産運用を会社が行うため損をすると会社の負担になってしまいました。
確定拠出年金を導入すると、損をしたのは自分のせいだからしかたないよねとなるわけです。
資産運用を従業員に任せて会社の負担を減らすことができるんです。
さらに、会社が導入すると決めたら従業員は半強制的に加入させられます。
そんなもんしらんがな!となってしまう気持ちはわかりますが、そこで会社に逆らえないのがサラリーマンのつらいところです。
ただ、適当に商品を選んでしまうと自分のもらえる年金の額が100万円以上変わってしまう場合があるので、やはりちゃんと勉強して商品を選ぶべきだと思います。
知らんがなで済めば良いのですが、自分の資産にそのまま影響してきてしまいますからね。
お昼のコーヒー代をケチっている場合じゃないんです!
企業型確定拠出年金:何から勉強して良いかわからない
これは日本社会の悪いところだと思いますが、この確定拠出年金をきっかけに投資の勉強してみると良いと思います。
社会のせいにしてても自分が損をしてしまうだけですからね。
確定拠出年金は長期型の分散投資が基本ですので、はじめての投資の勉強にはもってこいだと思います。
今まで投資の勉強をしたことがないのであれば、確定拠出年金で投資の勉強を始めて他の投資も考えてみるというのも良いと思います。
この記事では、はじめての投資の勉強にオススメ本も紹介したいと思います。
企業型確定拠出年金で抑えておくべき2点!
それでは確定拠出年金の商品の選択でおさえておくべき2項目を紹介したいと思います。
この2項目は長期投資の基礎でもあるので、覚えておいて損はないです。
投資の勉強をする時間がない方は、この項目だけ注目して商品を決めてしまっても良いと思います。
でも時間があればちゃんと投資の勉強はしてくださいね。
手数料(信託報酬)が低いものを選ぶ
投資信託には信託報酬というものがあるので、これが低いものを選びましょう。
信託報酬は運用会社が資産を運用するための資金になり、年率1%などと書いてあります。
運用会社も商品を売買するときに手数料がかかるので、その分の手数料だと考えてもらってもかまいません。
売買手数料のほかに口座維持手数料などもありますが、まずは信託報酬の低いものを選ぶと良いです。
投資信託には、アクティブ型とインデックス型がありますが、信託報酬は一般的にインデックス型の方が低くなります。
アクティブ型とインデックス型の違いについては、また別の記事で紹介させていただきたいと思います。

運用期間が30年近くになると、この信託報酬が0.2%か1.0%かで受け取れる額が数十万円から100万円近く変わってくる可能性があります。
まずは信託報酬の低いものを選ぶ!ということです。
手数料(信託報酬)は低いものを選ぶ!
資産が分散するように選ぶ
世界経済は成長していっています。
みなさん頑張って働いていますし、人口もどんどん増えています。
世界規模で見れば経済はどんどん成長していく方向に動いています。
日本だけを見ると、経済が衰退してしまってるような感覚になる方もいると思いますが、それでも国民総生産(GDP)は1%ずつくらいは成長しています。
中国なんかはGDPが6%とか7%も成長したりしています。
つまり、もし全世界の金融資産を平均的に買うことができたら、世界経済が成長する分だけ自分の資産も増えていくわけです。
これが分散投資の考え方ですね。
この考え方に基づいて確定拠出年金の商品を選べば良いんです。
全世界に投資しているような商品の選び方をすれば良いということです。
ただ会社によって商品の種類が違いますので、商品の説明をしっかり読んだ方が良いですね。
ちなみに今の私の商品の比率は次のようになります。

DC外国株式インデックスLは、世界の主要国の株式に分散投資する商品になります。
新興国の株式にも投資するような商品も選びたかったのですが、商品一覧になかったので選べなかったです。
ただ、新興国向けは手数料が高くなりがちなので、そこは注意が必要です。
全世界に投資するように選ぶ!
私の運用結果

利回り10%超えです。ちょっと自慢できるレベルです。
ただ会社の規約で掛け金が3000円なんですよね。
もっと投資額を大きくできたら、もっと増えていたのに、、、
掛け金の額は会社の規約で決めてしまうので、こちらで決められないことがあります。
会社によっては掛け金の上限まで引き上げることができますので、掛け金を上げたい場合は、みなさんの会社に確認する必要があります。
加入者平均利回りが低い!
ここで私が気になったのは、加入者平均利回りです。

正直低すぎ!
これは加入者のほとんどが勉強不足で、投資のことをわからず商品を選んでしまった結果と捉えることができます。
確定拠出年金の商品の中には元金保証型というものがあり、銀行預金と同じようなイメージです。
減りもしなければ増えもしない商品ですね。
投資についてあまり知らない人は、とりあえず元金保証型を選べば良いかと考えることが多いようです。
でも、こんなに差がでるんです。
30年運用したら、普通に100万円以上は差が開くでしょうね。
何も知らずに100万円損するくらいなら、ちょっと勉強して100万円増やした方が良いですよね。
はじめての投資の勉強におすすめの本
はじめての投資の勉強には確定拠出年金はもってこいだと思います。
もし、投資の勉強を始めたいのであれば、次の2冊の本がオススメです。
株式投資の名著ですね。
株式投資をしている人は、ほぼ読んでいるんではないでしょうか。
ウォール街のランダム・ウォーカー
分散投資の考え方について詳しく書かれています。
敗者のゲーム
こちらも、分散投資の考え方や手数料についてもしっかり書いてあります。
どちらも名著なので一度は読むことをオススメします。
どちらか1冊読むだけでも、確定拠出年金の商品を選ぶ力はかなり上がります。
さいごに:まずはこの2項目をチェックしましょう!
確定拠出年金は投資の勉強のきっかけにはうってつけです。
強制加入させられているのであれば、むしろチャンスだと思って勉強を始めてみてください。
平均利回りだともったいないですよ!
- 手数料(信託報酬)が低いものを選ぶ!
- 資産が分散するように選ぶ!