トラリピで長期運用をする際に、もっとも注意しなければならないのは『口座維持率』です。
では、なぜ『口座維持率』が大切なのでしょう?
今回の記事では、『口座維持率』について詳しく説明し、トラリピの長期運用で失敗しないためのポイントをまとめていきます。
- トラリピではロスカットされないことがもっとも大切!
- そもそもロスカットって何?口座維持率との関係とは?
- ロスカットされないためには何を気を付ければ良いの?
- ポケトラで注意すべき唯一のポイント!
Contents
トラリピではロスカットされないことがもっとも大切!
トラリピの戦略は以下の2つになり、ほったらかし投資では①の戦略を取ります。
- レンジを広くとってどこまでも耐えていく
- 狭いレンジでストップロスを早めにいれる
どこまでも耐えていくためには、運用中にロスカットされなければ良いわけです。
ロスカットさえされなければ、自動で売買を繰り返し、利益を積み重ねていくことができます。
さて、それではそもそもロスカットとは何でしょう?
トラリピ:そもそもロスカットって何?口座維持率との関係は?
運用時の口座維持率は、ポケトラの口座状況の一番上の項目で確認することができます。

維持率は、以下のように定義され、トラリピで運用する上でもっとも大事な指標になります。
維持率・・・時価残高÷証拠金必要額(内ポジション分)×100
上の式の時価残高は、現金残高から評価損益を引いた値になります。
つまり、今持っているポジションをすべて決済した場合に、現金として引き出せる金額のことになります。
次に、証拠金必要額(内ポジション分)は、今持っているポジションに対して、口座を維持するために必要な資金のことです。
マネースクエアでは、維持率が100%を下回るとロスカットされてしまいますので、時価残高が証拠金必要額(内ポジション分)以上ないとロスカットされてしまうということになります。
さて、それでは次の条件では、ロスカットによりどれだけの資金を失うでしょう?
口座入金額;100,000円
購入:10,000ドル(1ドル=100円)分の通貨
証拠金必要額:40,000円(レバレッジ25倍)
※10,000ドル×100円÷25倍 = 40,000円
維持率:250%
◆数カ月後に1ドル=93.50円へ下がった場合
時価残高:35,000円 (現金残高 + 評価損益)
現金残高:100,000円
評価損益:-65,000円
証拠金必要額:37,400円(レバレッジ25倍)
※10,000ドル×93.50円÷25倍 = 37,400円
維持率:93.58%
ロスカットにより、-65,000円を失う!
つまり、この条件では、ロスカットで初期資金の65%近くを失ってしまうということがわかります。
もし、初期資金が100万円なら、ロスカットで65万円近くを失うことになります。
FXに手を出すにあたり、このリスクについては常に頭に入れておかなければなりません。
とはいえ、そもそもは投資家を守るために義務つけられた制度なので、全資産を失うことに比べればマシではあります。
ただ、トラリピを行うにあたり、ロスカットのリスク管理はもっとも重要なポイントになります。
それでは、ロスカットされないためには何を気を付ければ良いのでしょう?
ロスカットにより資金の大半を失う可能性がある!
トラリピ設定:ロスカットされないためには何を気を付ければ良いの?
トラリピ設定では、以下の4つの項目を決める必要があります。
- 仕掛けるレンジ幅
- レンジ内に仕掛ける本数
- 1本あたり何通貨 (トラリピでは基本0.1万通貨)
- 1回のリピートでねらう利益(利益幅)
この中で、ロスカットに関わってくる項目は、「仕掛けるレンジ幅」と「レンジ内に仕掛ける本数」になります。
「1回のリピートで狙う利益」によっても多少変わってきますが、上の2つがもっとも重要なファクターになります。
過去数年の値動きを見て、高値、底値を超える価格をロスカットにしておけば、当面はロスカットを回避できるはずです。
しかし、今後、過去の高値、底値を割ってくる可能性は0ではないので、そこは「口座維持率」を確認し気を付ける必要があります。
さて、それではロスカットされないためには何を気を付ければ良いのか?についてですが、やることはとてもシンプルです。
維持率・・・時価残高÷証拠金必要額(内ポジション分)×100
こちらの式から、維持率が100%を下回ったらロスカットとなりますので、ロスカットにならないための施策は2つのみです。
- 時価残高を上げる!
- 証拠金必要額を下げる!
この条件を維持するために、レバレッジは2~3倍程度になるように口座維持率を調整しましょう。
レバレッジの出し方は次のようになります。
レバレッジ = 25倍 ÷ 維持率

私の今の口座状況では、25倍÷430%=5.8倍になります。
本来であれば、もう少し資金投入が必要ですが、リスクを取って利益を稼ぐ戦略にしています。
ここは、個人の判断によりますね。
レバレッジ3倍であれば、口座維持率は800%程度です。
口座維持率をなるべく高くする。
理想は800%以上だが、最低でも300%以上で維持したい。
トラリピでのロスカット対策:ポケトラで注意すべき唯一のポイントは「口座維持率」!
トラリピでもっとも注意しなければいけないポイントは、「口座維持率」になります。
そして、25倍を「口座維持率」で割って、レバレッジを確認します。
この「口座維持率」が特に問題なく推移していれば、あとは勝手に自動売買で稼いでくれます。
ロスカットさえされなければ、利益を積み重ねることができるシステムですので、トラリピでは「口座維持率」がもっとも重要なポイントとなるわけです。
トラリピでは「口座維持率」がもっとも重要!
私の危険だったトラリピ設定と口座維持率の実績
現在、NZD/USD, NZD/JPYの通貨ペアを運用しています。
この複数通貨ペアを選択している理由は、次の記事を参考にしてください。

この通貨ペアをリスク高めの設定で運用していた結果、2019年頭の下落で強制ロスカット直前まで行きました。
2018/12/20の口座維持率が330%だったものが、寝ている間に150%以下まで下がってしまいました。
これは寝て起きたら死んでるパターンだったりして。ワロロン。 pic.twitter.com/S8LR91umav
— 13(じゅうぞう)@ぬぬぬ (@Juzo1226) January 2, 2019
次のTwitterでのつぶやきの画像では151%となっていますが、実際にはもっと下がっています。
せめてもうちょっと上下を繰り返してから下がってくれれば良いのに、、、まずはギリギリセーフ。これからどうなることやら。 pic.twitter.com/vESXQPjpvz
— 13(じゅうぞう)@ぬぬぬ (@Juzo1226) January 3, 2019
ギリギリセーフでしたが、場合によっては強制ロスカットを食らっていた可能性があります。
リスク高めに設定していた理由は、なるべく早く利益を積み重ねたかったからです。
しかし、結果的に強制ロスカットは免れましたが、トラリピは利益重視で運用するのは間違いだと認識しました。
そこで、自分の資金力に対して安全な設定にするために、損切りを行い、トラップ本数を半分に減らしました。
もともと100本だったものを50本に減らしています。
修正後の設定はこちら↓


結果として、口座維持率は364%まで回復しましたが、-10万円ほどの損失になってしまいました。
ただし、ロスカットされずに運用を続けることができれば、この損失は埋まっていきます。
そのため、今回の損失は、未来の利益のために必要な資金だったと考えています。
【先週のトラリピ実績】
◇NZD/JPY
利益:3,500円
新規注文成立数:0◇NZD/USD
利益:3,623円
新規注文成立数:0維持率:608%
現金残高:595,055円
評価損益:-43,421円
時価残高:551,634円
初期資金:590,000円退場さえしなければ、なんとかなる!
▼トラリピ2wk週次実績https://t.co/NyA9KWWw3g
— 13(じゅうぞう)@ぬぬぬ (@Juzo1226) January 12, 2019
実際に、退場さえしなければ、このようにまた利益を積み重ねることができます。
ただ、ここで覚えておいて欲しいことは、300%程度の口座維持率の場合、一瞬で100%近くまで下がってしまうということです。
つまり、寝ている間にこのような事態に陥ってしまうと、入金が間に合わず、そのまま強制ロスカットになってしまう可能性が高いということです。
強制ロスカットになれば、多くの資金を失うことになりますので、トラリピで長期運用を行う場合は、なるべく高い口座維持率にしておく必要があります。
半年間の運用の経験から、どんな場合でも口座維持率を500%以上に維持することが必要だと認識しました。
まだ、少し資金が足りないのですが、これから少しずつ増やしていきたいと考えています。
とにかくトラリピではロスカットされない設定にすることが大事です。
口座維持率は常に500%以上に維持しよう!