確定拠出年金の商品には、アクティブ型とインデックス型があります。
今回はこの2つ商品の違いについて、初心者の方にわかりやすく説明したいと思います。
企業型確定拠出年金とは:インデックス型とアクティブ型って何?
インデックス型とアクティブ型は投資信託の運用方法の違いになります。

インデックス型とは
インデックスは指標のことですね。
日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)などの言葉は聞いたことがあると思いますが、これらがインデックスと呼ばれるものです。
インデックス型の運用では、決められた日にインデックスに合わせて機械的に投資していきます。
たとえインデックスが下がってても上がってても買います。
これはドルコスト平均法と呼ばれるもので、投資方法の中では非常に評価の高い方法です。

この方法であれば、相場が下がっても平均購入額が低くなっていくため、相場が上がったときに資金を大きく増やすことができます。
確定拠出年金のような長期投資に適した方法なんです。
世界経済は成長する方向に進んでいるので、全世界に分散して投資できれば経済の成長に合わせて資産も増えていくわけです。
また、機械的な運用なので人の手がかからず手数料が安いのが特徴ですね。
アクティブ型とは
投資のプロ達が市場平均に勝つように資産を運用していくのがアクティブ型になります。
インデックス型に勝つために、市場分析やプロのトレーダーが判断して売買を行います。
細かい分析を行い、売買も多くなるので、その分だけ手数料(信託報酬)が高くなってしまいます。
- インデックス型:指標通りに安定運用!
- アクティブ型:良い成果を出そうと積極運用!でも手数料が高い。
アクティブ型とインデックス型ってどっちを選べば良いの?
どの商品を選ぶかはみなさんの投資スタイル次第ですが、私の場合はインデックス型のみに投資しています。
長期投資の場合、手数料の差がバカにならないんですよね。
短期で成果を上げたい場合は、アクティブ型運用でリスクを取りつつ高いリターンを狙うのもありかと思いますが、確定拠出年金の場合は長期投資ですのでとにかく手数料は低い方が良いです。
手数料でどれくらい変わるの?
私の会社の確定拠出年金の商品では、インデックス型は0.2%の信託報酬に対して、アクティブ型は1%以上のものが多いです。
外国株式のアクティブ型は2%を超えるものもあります。
長期的な投資の場合、0.2%と2%の違いはかなり大きいです。
毎月10,000円の拠出を30年間続けた場合、0.2%と2%では手数料だけで60万円近く差がでてしまいます。

アクティブ型を選ぶ場合は、最初から5,60万円のハンデを背負っていると考えた方がいいですね。
これは手数料のみを考えたデータで、もちろん実際の運用利回りを考えると違った結果になります。
ただ、手数料だけを見るとこれだけ違いがあるというのが一目でわかると思います。
さいごに:インデックス型の方が成績が良いことが多い
アクティブ型もうまく選ぶことができれば、インデックス型に勝てるというデータがありますが、それこそ投資の知識やデータ解析が必要になってきます。
投資の初心者がそんなことできるわけがないので、私はおとなしくインデックス型を選ぶことにしています。
自分でも過去に積極的に運用してみて投資の難しさがわかったので、なおさら長期投資はインデックス型を選んでしまいます。
世界情勢はコロコロ変わるので、予想が非常に難しいんですよね。
実際にインデックス型の方が平均的には成績が良いというデータもあるので、まずはインデックス型への投資で良いと思います。