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投資におけるリスクと不確実性:ハイレバで死亡する理由

FXについて調べると、高すぎるレバレッジで破産した人の話をよく目にします。

このことから、ハイレバは危険だということはわかりますが、なぜ危険なんでしょう?

今回の記事では、リスクと不確実性の違いを説明し、ハイレバで死亡する理由について書いていきます。

~ この記事の内容 ~
  • リスクは確率で計算できるもの
  • 不確実性は確率で計算できないもの
  • ハイレバで死亡する理由は不確実な現象のため

結論:ハイレバは不確実性の出来事に耐えられない

リスクは確率で計算できる

例えば、人間が事故で亡くなる確率やガンで亡くなる確率は、これまでの統計データから算出することができます。

この統計データを用いて、保険会社はお金が回るように保険の額を決めています。

人間の平均寿命が80歳であれば、80歳をピークとして正規分布となるため、1年の内に生命保険から支払う額が計算できるのです。

若いうちに事故でなくなる可能性や130歳まで生きる人が出てくる可能性もこれまでのデータからおよその確率がわ知ることができます。

生命保険や自動車保険はこれらのデータから保険料を決めるんですね。

投資の場合も、”どこまで損失を負う可能性があるか”や”どの程度利益を得ることができるか”を確率から計算することができます。

その結果から期待値が高い投資を選び、自分の資金を投資していくわけです。

例えば、TOYOTAの売上は前年対比で10%ほど伸びそうなので、株価も10%伸びる可能性がある。

しかし、経済不安もあるので、5%程度の確率で売り上げが落ち込み、株価が下がる可能性がある。

こんな感じで期待値を出すことができます。

最強のヘッジファンドLTCMもオプション価格を論理的に計算し、市場価格と乖離している債権を購入し、その差額で多額の利益を得ていました。

そんなLTCMもある出来事であっという間に破綻してしまいました。

リスクは確率で計算できる

不確実性は確率で計算できない

例えば、3.11の大震災や9.11のアメリカ同時多発テロの発生を確率で計算することは難しいですね。

しかし、このような出来事は世界に大きな影響を与え、投資の世界では致命傷となる場合があります。

不確実性とは、このように計算できない事象のことを指します。

LTCMが破綻した理由も、この不確実性の見積もりの甘さによるものでした。

彼らの計算では、ロシアのデフォルトは100万年に3回の確率で起きる現象でしたが、LTCM設立から5年ほどでロシアがデフォルトする事態が起きたのです。

しかし、歴史的にみれば、1929年の世界恐慌や1987年のブラックマンデーから、このような事態が起きる可能性が100万年に3回のわけがなかったのです。

彼らは、計算で算出できるリスクだけを意識し過ぎて、不確実性の危険を甘く見過ぎたのでした。

さらに、不確実性を無視したため、高いレバレッジをかけた取引をしてしまっていたのです。

不確実性は計算できない

ハイレバで死亡する理由は不確実な現象のため

100万年に3回であれば、起こらないと考えるのが普通です。

起こらないのであれば、高いレバレッジをかけても平気と考えてしまうわけです。

自分が持っている資金以上の資金を投資に回せば、その分だけ利益を得ることができますからね。

しかし、LTCMは高いレバレッジをかけていたせいで、突然のロシア国債のデフォルトに耐えられるだけの資金を用意できませんでした。

そして、破綻してしまうわけです。

これは、LTCMが特殊なわけではなく、投資をする我々にも当てはめることができます。

突然の株価急落や大事件によって、投資先の価値が大きく揺らぐことがあります。

その時、高いレバレッジをかけていると、まず耐えることができません。

そうやって、高レバレッジFXで死亡する人が続出するわけです。

2019年現在、FXではレバレッジは最高25倍、株式投資では信用取引で3倍のレバレッジをかけることができます。

一昔前は、FXでは400倍のレバレッジをかけることができました。

これは、1万円で400万円の取引ができるということになります。

1万円の資金がない人が400万円の取引をするんですから、一歩間違えればすぐに破産してしまいますよね。

これが、ハイレバで死亡する理由になります。

特に長期投資では、数年に一回、いつ起こるかわからない事態に備えた資産運用が大切です。

直近の動きだけでなく、歴史的な動きを見てみるようにしましょう。

不確実性の出来事でハイレバをかけた人は死亡する

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