この記事は、『投資を始めたいけど、何から始めて良いかわからない人』に向けて書きます。
このような人が日本に多い原因は、大きく分けて次の2つです。
- 日本の教育では投資の基礎を学ぶ機会がない
- 世の中には投資に関する情報が溢れ過ぎている
世間には様々な金融商品があり、ネットやSNSなどから投資に関する様々な成功談や失敗談が飛び込んできます。
色々な情報が交錯することで、何から始めて良いかわからなくなってしまうわけです。
『1 + 1 = 2』を習わずに、掛け算や割り算、積分や微分の勉強をしようとしてもできないのと同じです。
まず、この記事で投資における『1 + 1 = 2』の部分を理解し、そこをあなたの投資の出発点としてみてください。
基礎がわかれば、微分や積分のような応用もできるようになります。
- 『投資の答え』は、手数料を抑えて、分散させること
結論:『投資の答え』は、”手数料を抑えて”、”分散させる”こと
Contents
投資の答え:手数料を抑えて、分散させる
投資の基礎である『1 + 1 = 2』の部分は、次の2つになります。
- 手数料を抑える
- 分散させる
手数料を抑える
例えば、投資信託の手数料には、販売手数料、信託報酬、売買委託手数料などがあります。
この手数料を低く抑えることが重要になります。
投資の平均利回りは5.0%程度と言われていますので、手数料が1.0%かかる場合と0.1%かかる場合の運用益の差を見てみましょう。

手数料は小さな差に見えるかもしれませんが、毎月1万円の30年間の積立で、100万円以上の収益差がついてしまいます。
実際に、銀行などで勧められる商品の手数料は非常に高く、平気で2%や3%の運用コストがかかる商品を紹介してきます。
投資は、長期運用で複利効果を狙いますので、とにかく手数料を低く抑えることが重要です。
どの金融商品を選ぶ際にも、まずは手数料を比較して下さい。
分散させる
国内債券、外国債券、国内株式、金、為替や時間など、投資は分散させることが重要です。
投資先を分散させることにより、例えば日本株が下がったとしても、アメリカ株が上がっていれば、日本株の損失をアメリカ株の利益でカバーすることができます。
初心者の1点集中買いは、ただのギャンブルです。
数年前のJALに投資していたら、倒産によって投資したすべての資産を失ってしまうこととなったでしょう。
『全世界と時間に分散させる』
これが投資の答えの1つです。
投資の答えの具体例:eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
具体例があるとわかりやすいですよね。
- 手数料を抑える
- 分散させる
この2つを満たす金融商品に『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』があります。
信託報酬(手数料)は、0.17%程度。
この商品は以下のように構成されていて、全世界に分散されていることがわかります。

2019年1月時点の設定来利回りは、4.9%となっています。
この商品を毎月積み立てていくことが『投資の答え』の1つになります。
投資の答え:複利効果を狙う
かのアインシュタインは、複利効果は人類の最大の発明と呼びました。
投資は、この複利効果を狙っていきます。
毎月5万円の30年間の積立で、利回り5%, 10%の収益の差を見てみましょう。

現金貯金のみの場合と比較し、利回り10%の場合は、8倍以上の差となっています。
利回り5%でも2倍以上の差となります。
手数料が低く、世界に分散されている『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』に投資するだけでも、利回り5%近い収益を得られる可能性があるということです。
まずは、これが投資における基礎『1 + 1 = 2』ということを頭に入れておいてください。
投資の答え:基礎から応用へ
何度も書きますが、『投資の答え』は、手数料を抑えて、分散させることです。
- 手数料を抑える
- 分散させる
これを基準として、次は掛け算や割り算を学んでいきます。
例えば、手数料を抑えることを考えた場合、銀行や店頭窓口の証券会社で投資信託を買うよりも、SBI証券のようなネット証券で買った方が良いということが調べるとわかるはずです。
分散性についても、ある企業の株を買うのではなく、どうすればより分散させて買うことができるかを考えることができるはずです。
投資信託だけではなく、為替取引もしてみたり、ソーシャルレンディングや不動産投資も選択肢に入れてみると良いでしょう。
性格によって合う投資と合わない投資があると思います。
何を始めて良いかわからない人は、『投資の答え』をベースに色々な投資を始めてみてください。
- 手数料を抑える
- 分散させる
さいごに;基礎を知らずに応用はできない
基礎がなければ、応用はできません。
ただ、基礎さえ学ぶことができれば、考えながら応用をしていくことができます。
日本では、投資における基礎である『1 + 1 = 2』さえも教えてもらえません。
このことが示すように、世間では『投資はギャンブル』、『投資は危険』といったようなことを言う人が非常に多いです。
しかし、投資は社会の立派なシステムです。
多くの皆さんが所属している株式会社も投資による資金で成り立っています。
投資は決して汚いものではなく、社会の仕組みとして必ず必要なものになります。
諸外国では、個人での資産形成はライフプランの中で重要な割合を占めます。
そのため、自分の労働力(人的資本)以外にも柱となる金融資本を築くことはとても重要なことなのです。
将来の不安を取り払うためにも、適切な投資を行い、将来のより豊かな生活を作っていきましょう。